google analyticsでは、どのサイトから流入してきたががわかる「参照元」を見る事ができます。
サイト分析には欠かせない貴重な情報ですが、コンバージョンページが極端に一つの参照元に偏る事があります。
その場合に参照元除外を理解していると便利ですが、その考え方はGA4とUAでは異なります。その挙動の違いを含めGA4での参照元除外の設定方法をご紹介します。
そもそも参照元とは?
google analyticsでは、流入がどこかがわかるもので、例えばgoogleの自然検索の場合「google / organic」という風に、その内容からどの経路からかが一目でわかるようになっています。
参照元の確認方法が分からない方は、下記記事を参考にしてください
→ GA4/UAで流入元を確認する方法
コンバージョンが特定の参照元に集中する原因
ECサイトなどを運用している場合に、特定の参照元にコンバージョンが偏る場合があります。
そのパターンで良くあるのが、クレジット決済などで一度外部サイトに移動してしまうパターンです。
参照元がAmazonやPayPayなど支払い系のような情報となっている場合は、外部に一度離脱してしまう為に、セッションが一度切れた状態となります。
その為支払いサイトのドメインが参照元となり、特定の参照元にコンバージョンが集中してしまいます。
参照元除外とは
別ドメインにgoogle analyticsのタグを入れれる場合はセッション切れにも対処できますが、支払い関係のサイトはタグを設置できないケースがほとんどです。
そのようなケースに対処する為に、google analyticsには参照元除外と言う機能が利用できます。この機能を使うと、特定のドメインやURLからのアクセスの参照元を (direct) / (none) として扱います。
GA4では、(direct) / (none) の場合に、そのユーザーの前のセッションの参照元/メディアを引き継ぐので、実際の参照元/メディア情報にコンバージョンが紐づく事になります。
google analytics(UA)は、前のセッションの参照元/メディアを引き継がないので、等しく (direct) / (none) となってしまいます。個人的にあまり意味のない機能と感じるので、このページでの設定方法は割愛します。
GA4の参照元除外設定方法
GA4で参照元場外を設定する方法です。
左メニュー下の「管理」をクリックします。
表示された内容から「アカウント設定」の「データ ストリーム」をクリックします。
次の画面で自身のデータストリームを選びます。
下記画像のような画面が表示されるので、画面の下部の方にある「タグ設定を行う」をクリックします。
表示された画面で、設定項目の右上にある「すべて表示」をクリックします。
下記画像のようにメニューが広がりますので、その中から「除外する参照のリスト」をクリックします。
表示された画面で、対象のドメインを登録していきます。
この設定が完了後は、支払い関係のドメインは (direct) / (none) となり、元の参照元がわかるようになります。
ただ、支払い画面から次の画面への操作が30分以上経過した場合はセッションが切れるので、参照元は (direct) / (none) となります。
また何らかの理由でその前のセッションが無い、前のセッションも (direct) / (none) の場合も同様になります。
最後に
参照元除外を使えばデータの精度は増しますが、昨今のITP強化の影響もあり、解析ツール全体の精度は甘くなっています。
ですのでどんなに設定を施しても、完全なデータ収集は不可能なので、全体の傾向を見る為に使うというスタンスでGoogle Analyticsとは向き合った方が良いかと思います。