GTMのプレビュー機能を使い安全にタグの更新を行う方法

2022/10/21

GTM

t f B! P L

タグ管理は、Google Tag Manager(以下GTM)を利用している方も多いかと思います。GTMは一元管理が行え非常にタグ更新が楽になりますが、タグを更新したら実は設定をミスしていて、他のタグに影響が出ていたという事を経験した事もあるかとおもいます。

GTMではプレビュー機能と言うものがあり、これを使うと安全なタグ公開が行えるようになります。GTMを使っている方は覚えておいて損は無いかと思います。

プレビュー機能とは?

プレビュー機能とは、タグの設定などが完了した後の本番公開する前に、実際に本番でどのように稼働するかを確認できる機能です。
この機能を利用すると、プレビューで確認している人だけが本番アップした時のタグの動きを確認できます。それ以外の人はタグが反映されていない状態のままなので、致命的なタグのエラーを事前に防ぐことができます。

イメージできない方もいると思いますが、使い方は非常に簡単なので次の項を参考に一度動かしてみて下さい。

プレビューの実行方法

GTMの公開の横に「プレビュー」というボタンがあります。これを押すとプレビュー機能が動きます。

GTM画面1

次にウィンドウが表示されますのでアクセスするURLを入力します。
ここで入れたURLでしかプレビューが出来ないわけでは無く、同じドメイン配下であればプレビューモードは動き続けます。

GTM画面2

プレビューに成功すると以下のウィンドウが右下に現れます。

GTM画面3

プレビューはブラウザのみに適用されるので、プレビュー状態でも別のブラウザで同じページを開けば通常と同じ閲覧状態となります。

プレビューで確認していく

プレビューを押した時に表示されたウィンドウで、タグの情報を見る事ができます。
具体的にどういった情報が見れるのか紹介していきます。

どのページで発火したタグかを把握する

色々なページを遷移すると、それぞれで発火したタグはSummaryにまとめられていくので、ページ単位での発火がわからなくなる場合があります。
その場合はその下にアクセスしたページごとにまとまられますので、確認したいページをクリックすると、そのページでの発火したタグのみを確認する事が出来ます。

GTM画面4

タグの内容を確認する

右側にタグの情報が表示されます。GTMで設定した名前のタグが確認できると思います。

「Tags Fired」はそのページで発火しているタグで、「Tag Not Fired」はそのページでは発火していないタグとなります。
意図したページで対象のタグが発火しているかを確認します。

GTM画面5

タグの中身を確認する

タグをクリックすると、その詳細を見る事ができます。「Properties」の内容が意図した情報かを確認します。

GTM画面6

タグの中身となると理解が難しいケースもあるかと思いますので、最初は意図したページでタグが動いているかを確認する程度で良いかと思います。

プレビューの終了方法

確認ページで表示されている右下のウィンドウ内にある、「Finish」ボタンを押すと終了します。

GTM画面7

他の人にプレビュー確認してもらう方法

クライアントチェックやチームメンバーに確認して貰いたい時に、アカウントを共有しなくてもプレビュー確認する事が出来ます。

方法はプレビューのタグが確認できる画面で、右上の縦に3つ並んだボタンメニューから「Share」をクリックします。
表示されたウィンドウから、一番下のエリアに記載されたURLをコピーし相手に伝えます。

GTM画面8

共有相手にはこちらと同じような画面で確認できるようになりますが、特殊な画面なので相手がウェブの知識がない場合は、チェックするのは難しいかもしれませんので使いどころは選ぶと思います。

最後に

GTMのプレビューは、WEB関係の仕事をしている人でも敬遠する人もいるのではと思う画面をしております。ただ理解するとタグの動きなどが良くわかるので非常に便利です。

まずはタグが意図したページで動いているだけでも良いと思うので、プレビューに接する機会を増やしていってください。利用時間が増えると色々な発見が生まれ、自身のスキルアップにもつながると思います。

このブログを検索

運営者

WEBにかかわる仕事に10年以上従事し、WEBディレクション、WEBデザイン、コーディング、JavaScript開発、広告運用,、サイト解析などを経験。

知識をアウトプットする事で自分のスキルがより磨かれることを期待すると共に、どなたかの役に立てればという想いで記事を書いています。